Message 社長メッセージ

代表取締役社長 兼尾明利

代表取締役社長 兼尾明利

「あたりまえ」の裏側で、
社会を動かす仕事がある。

蛇口をひねれば、きれいな水が出る。トイレを流せば、水はどこかへ消えていく。私たちの日常は、こうした「あたりまえ」の上に成り立っています。でも、その裏側では何百人もの人間が、24時間365日、水の流れを見守り続けています。何も起こらない日常。それこそが、私たちの仕事の「成功」です。

北九州ウォーターサービスの歴史は、1961年に設立された「北九州水道協助会」にまで遡ります。以来60年以上にわたり、名称や組織形態を変えながらも、一貫して北九州の水インフラを支え続けてきました。2015年、北九州市を最大出資者とする公民共同企業体として現在の株式会社へ移行。北九州市が100年以上かけて築いてきた上下水道の技術と経験を受け継ぎ、浄水場や浄化センターの運転管理、水道インフラの維持管理、さらには海外への技術支援まで、水に関わるあらゆる領域を担っています。

北九州はかつて「公害のまち」と呼ばれた時代がありました。川は汚れ、海は濁り、環境は深刻な状態にありました。しかしそこから、行政・企業・市民が一体となって水と自然を再生し、いまでは「環境モデル都市」として全国から注目されるまちに変わりました。この経験は、私たちの誇りであり、原点です。

いま、全国の多くの自治体が、水道インフラの老朽化、技術者不足、人口減少による経営悪化という深刻な課題を抱えています。世界に目を向ければ、安全な水を使えない人々がまだ何億人もいます。私たちは北九州で培った技術とノウハウを、近隣の自治体へ、そしてカンボジアやベトナムをはじめとする海外へ届けることで、この課題に挑み続けています。
北九州という地方都市から、国内へ、世界へ。私たちは「地方の会社」ではなく、「世界に開かれた地域企業」です。

学生の皆さんへ

就職活動では「安定しているから」「有名だから」という理由で会社を選ぶこともあるかもしれません。でも、私がお伝えしたいのは、「誰の役に立ちたいか」を考えてみてほしいということです。
私たちの仕事は、華やかではありません。しかし、90万人の暮らしを支え、街を浸水から守り、世界の水環境を変えていく。そのスケールと社会的意義は、どんな仕事にも引けを取らないと思っています。
水は止まると濁ります。人も会社も同じです。小さくても動き続けること、挑戦し続けることが大事です。私たちと一緒に、水の未来をつくりませんか?皆さんとお会いできることを、楽しみにしています。