微生物の力を確かめながら、
北九州の水と海を守る。
下水道事業部 水質課
2025年入社 清本さん
北九州ウォーターサービスを
選んだきっかけは?
前職では臨床検査技師として、水や食品の微生物検査に携わっていました。そこで扱っていたのは、人に悪影響を与える微生物を見つける仕事。一方、今の仕事で向き合っているのは、下水をきれいにしてくれる微生物の働きを調べる仕事です。同じ"微生物を見る仕事"でも、役割がまったく違う。
その違いに面白さを感じたことが、KWS(北九州ウォーターサービス)に興味を持ったきっかけでした。
微生物の力で北九州のインフラと環境を守るという仕事に魅力を感じて、転職を決めました。ちなみに大学は文系で、その後あらためて学び直して臨床検査技師の資格を取ったので、ストレートに理系の道を歩んできたわけではないんです。だからこそ、「専門知識がないと難しいのでは」と感じている方がいたら、そんなことはないよとお伝えしたいです。
どんな仕事をしていますか?
浄化センターで行う水質検査が主な仕事です。北九州市内にいくつかある浄化センターに集まった下水が、沈殿や微生物の働きによって少しずつきれいになり、最終的に海へ返されていきます。
私が担当しているのは、その途中と最終段階で水を採取して、微生物がちゃんと働いているか、基準を満たした水になっているかを確かめる試験です。週に1回、各浄化センターに採水に行って、持ち帰ってすぐ検査に入ります。
市の職員の方と朝礼も一緒に行いながら、情報を共有しつつ一日が進んでいくイメージです。
今は担当できる試験項目を少しずつ増やしている段階で、現在3つ目の項目を覚えているところです。数値を測るだけでなく、その結果が浄化センターの運転や調整に直結していく。ただ「測る」だけではない実感があります。
やっていて「おもしろい」と感じる部分は?
自分の分析結果を基に、浄化センターの操作や調整が行われることです。自分が出したデータが、微生物の働きを助けたり、よりよい処理につながったりする。そこに責任とやりがいを感じています。
それと、水質は毎日同じではないんです。気温によっても変わりますし、工場の排水が流れ込んでくることもあれば、年末年始のように生活排水の傾向が変わる時期もある。だから浄化センターでは24時間365日、水の状態を見守っています。
その変化を検査で読み取っていく感覚が面白くて。数値が「悪い状態から良くなった」瞬間があると、なんか嬉しいんですよね。処理された水が最終的に北九州の海や川に返っていくことを考えると、地域の環境を守ることに自分の仕事がつながっているという実感もあります。
入社して驚いたことや、印象に残った出来事は?
「微生物だけで、ここまで水がきれいになるんだ」という驚きが一番大きかったです。機械や薬品で処理しているイメージを持っていたんですが、実際の主役は目に見えない微生物たちで。薬品を使う場面はありますが、それも微生物が元気に働ける状態を整えるためのもの。
あんなに濁っていた下水が、菌の力でここまできれいになって海に返っていく。その事実がもう、純粋に衝撃でした。
それともう一つ。処理された水が放流される場所には、魚や鳥が集まってくるんです。栄養が豊富だからだそうで、下水がきちんと処理されることで自然の循環の一部になっていく。下水がそういう形で環境につながっているとは、入る前は全く想像していませんでした。
普段、どんな雰囲気の中で働いていますか?
水質検査は未経験で入ったんですが、先輩方がとても丁寧に教えてくださるので、安心して業務に向き合えています。少人数の職場なので、わからないことがあればすぐ質問できる距離感があって、それがすごくありがたいです。
責任の重い検査ではあるんですが、必要以上に萎縮することなく、のびのびとやらせていただいている感じがあります。
働き方の面でも、基本的には定時で帰れて、残業や休日出勤もほとんどない。有給も取りやすいので、プライベートの時間をしっかり確保できています。
それと、検査室がビジターセンターの中にあって、建物を出たらすぐ目の前に海が広がっているんです。
自分たちがきれいにした水が最終的に返っていく海を毎日見ながら通勤できるのは、今の職場ならではだなと感じています。
これからどんな成長を目指していますか?
まずは水質検査の資格を取得して、より精度の高いデータを提供できる分析のスペシャリストになることが目標です。検査の精度が上がれば、浄化センターの運転をより的確に支えられるようになるので、そこをしっかり伸ばしていきたいと思っています。
そして将来的には、KWSが取り組んでいる海外での技術協力にも関わってみたいと考えています。
会社としてベトナムやカンボジアで国際的な水環境改善の取り組みを行っていて、課長が現地に同行することもあるんです。まずは北九州市の水の知識をしっかり積み上げて、その先でその技術を世界の水環境改善に役立てていけたら。目の前の検査業務から始まって、やがて世界につながっていくかもしれない。そのスケールの広がりが、この仕事の面白さだと思っています。
最後に、就職活動中の学生に一言お願いします。
文系でも、未経験でも、全然大丈夫です。私自身、大学は文系で、水質検査の経験もゼロからのスタートでした。使う道具も、小学校の理科の実験で見たことがあるようなものが出てきたりして、最初からすごく難しいことを求められるわけではないんです。一つずつ確認しながら覚えていけば、ちゃんとできるようになる仕事です。
それに、先輩が丁寧に教えてくれる環境があるので、「わからないまま一人で抱え込む」ということにはならない。インフラに関わる責任ある仕事でありながら、着実に専門性を積み上げていける環境がある。自分の仕事が北九州の海や暮らしを守ることに直接つながっているという実感も、日々の中でちゃんとあります。少しでも興味があるなら、ぜひ飛び込んでみてほしいです。
1日のスケジュール
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8:15
出社
海に面した解放感あふれる浄化センターへ出勤します。
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8:30
北九州市上下水道局との合同朝礼
市担当者より本日の予定や連絡事項の伝達があります。官民一体となって地域の水環境を守ります。
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8:40
採水巡回
市内各地の拠点へ採水に向かいます。
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9:10
採水作業
安全装備を整え、各拠点で採水を開始します。試験項目ごとに異なる容器を正確に使い分け、水温測定などの現場データを丁寧に収集します。
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10:30
試験開始
帰着後、白衣に着替えて「検査員」モードに入り、担当する試験項目に集中します。
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12:00
ランチタイム
電子レンジやポット、冷蔵庫など設備が充実しているので、温かいお弁当や冷やしたデザートを食べることができます。
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13:00
継続試験・データ連携
午後の試験を開始。他の項目の分析結果も参照しながら、多角的な視点で試験を行います。
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16:00
試験結果のまとめ
分析結果のデータを入力&記入します。検査機器を丁寧に洗浄し、検査室を清潔に整えます。
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17:15
退社
心地よい達成感とともに、チーム全員で一斉に退社します。夕暮れの海に癒されながら帰路につきます。